一手の先にあるもの

一手の先にあるもの

Youtubeに一本だけ、自分の動画があります。

とても難しい課題でした。
マットを背負って一人電車に乗って、てくてく行くのが好きでした。
登れそうになったら家族が何か月も入院してクライミングから離れてしまったり、
やっと自分の時間ができたと思ったら病気になって手術して、シーズンをまたいで、なかなか手が届かなかった。
あの日は快晴で、たまたま懐かしい知り合いが沢山いて、そのうちの一人が動画を撮ってくださっていて、核心を超えて、
応援の声が沢山入った嬉しい映像を戴きました。

クライミングを復活して、今はそんな難しいのを登れないので、映像の中の自分はただの昔自慢に見える。
それが後ろめたくて、自分ではもう観ることもありません。

昨日、久しぶりに行ったジムで、受付の女の子が私のことを知っています、その動画を見て自分もやりたくて、2年かけて登ったんです、と嬉しそうに言うのです。
それを聞いたら、ああ、あの映像には、当時自分が夢中になっていたムーブ作りの面白さとか、応援してくれた声の力とか、一手捉えたときの高揚感とか、
自分の中ではちきれそうだったクライミングの魅力が、観た人にも少し伝わっていたのかなあと思った。
気恥ずかしかったけど、なんだかとても嬉しかったのです。
ありがとうございます。

段を登ったあの日の自分と、5.9をもがいている今の自分と、数字は違っても自分の中では何も変わらず、ただ出来ない一手の先にあるものを目指して、
週末のお天気を願っています。
クライミングは楽しいです。

目の前のラインに自分のムーブが見えたら、それはきっと楽しい課題。
そんな気持ちでクライミングを楽しむ人が増えたらいいなと、思います。
皆様、ご安全に。良いクライミングを。

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