東京島旅@初めての三宅島クライミングツアー

いつだったか、
ちゃんと宿に連泊するクライミングツアーは今まで1回しかやったことがないんです、という話をしたら、なんだそれ、まじで?じゃあ行ってみる?
三宅島の達人Tさんが、ツアーに混ぜてくださいました。
天気にも恵まれて、楽しい二泊三日ツアーでした。

宿の手配、船の手配もおまかせして、重いギアはキャスターつきの遠征バッグでがらがらひいて、着替えや軽いものをザックに入れて電車移動。
ああ楽ちん。旅の先輩の知恵って素晴らしいですね。

竹芝客船ターミナル

ゆりかもめ側からアクセス

三宅島に行く東海汽船の定期便は、金曜夜の22:30、竹芝から出航しています。
飛行機という手もあるけど、手荷物が5Kgを超過すると330円/Kgの追加料金がかかったと利用した方から聞いてびっくり。クライマーには厳しいですね。。
二等和室という席をとってもらいました。
岩盤浴みたいに、低い仕切りでごろりと横になれる一畳スペース。毛布が100円で借りられます。
テントマットを持って行ったけど、とても役に立ちました。

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六時間の船旅、酔い止めを飲んでも揺れる船でぐらぐらになり、朝の五時に三宅島着。
宿の方が車で迎えに来てくださって、宿で布団を敷いて仮眠。ああ、目をつむっても世界が回る目が回る、、、

「起きないと置いてっちゃうよ!」

はっとして飛び起きたら、もう皆さん出かける準備をほぼ終えていました。
三宅島でのクライミングが、始まった。

PO(パシフィックオーシャン)壁エリア

初日の午前中は宿から歩いていけるPO壁でした。
目印の乏しい似たような角を曲がって降りていくと、スコリアの広がる海岸が現れた。
足を取られながら岩山を降りると、そこは玉砂利の浜とPO壁。
わあ、すごい。

PO壁エリア

ところが再訪メンバーは下地が上がってる、と悲しそう。下地の変動はとても大きいそうで、今回は3m近く上がっているかも、とのこと。
そうは言っても、大きな壁です。

ここで触ったのは、エリアで最初に作られたライン、MIYAKE INTRODUCTION 5.9です。
最初にHDさんがトライ、調子が悪いと選手交代。
私もFL狙いで挑みましたが、え?クラックに石がいっぱい詰まって手が入らない??足もシオシオで滑って怖くてHDさんと同じ高度から進みません。
ジタバタしているとTさんがやって来て、幼稚園生かお前ら、と呆れながら見本を見せてくれました。
そのままTRにしてくださったので有り難くリハーサルして岩慣れ、リードで挑むもすっぽ抜け、棚で海鳥の糞まみれになりながら意地のもう一便でようやくRP。
噂通りのワイルドな壁です。面白いなあ。

午後はスコリアに覆われた海岸をしばらく歩き、車道に出て新鼻へ移動しました。
真っ黒なスコリアの上は、流れ着いた不思議なごみがたくさん落ちていました。
誰もいない静かな海沿いの一本道、首筋に陽射しを感じながらてくてく行くのは気持ちが良かった。
小さい島を歩く 小さい自分の足音。時折、鳥の声。

新鼻(ニッパナ)エリア

トイレのあるバス停から少し戻る方向に、ボルト禁止の看板が立っていて、そこの踏み跡から海岸に降りられます。
あれが新鼻山だよ、とTさん。不思議な形のスコリア丘が見えました。
あの上を歩いてみたい。

新鼻新山

新鼻新山の後ろを通過し、大きな岩を苦労しながらいくつも登って降りて途方に暮れて、ようやく新鼻エリアに着きます。翌日も通いました。
初日はじゅんさん達石田塾グループ、二日目はYちゃんチームとO岩さんグループが一緒で、にぎやかな一日でした。

私が触ったのは

The dark side of the moon 5.8

長さもムーブもホールドも程よくあって、うってつけのアップルート。岩角終了点デビューで緊張しました。
去年、山岸さんの講演を聞いておいてよかった。

暁 10b/c

このエリアで一番登りたいと思った、綺麗な弓状クラックのあるルート。
ぜひともOSを狙いたいと粘るも、見かけ以上にシオシオざらざら、すかすかオフハンドジャムが支えきれずフォール。
しつこくトライしているうちにクラックの中が綺麗になったのか(笑)、ようやくフィストの決まる位置まで伸びられるようになって、3便目でRP。
とても素敵な課題です。

やたらに苦労させられたのがこの二本。Mさん曰く、下部は沖縄より痛い!のだそうです。

ミヤケモン 10c

登ったと思ったのに限定課題とは、、、

石田塾チームがトライしていて、じゅんさんにグレードを聞いただけでトポを読まなかった私とHDさんは、ルーフ奥ガバからではなく、普通にスタンドで届く位置からスタートし、登ってからスタート限定と聞いてげんなり、、
こんなボルト一本無いような岩場で限定課題ってなんなんだろう。。
すっきりしなくて、ルーフ奥から何度もチャレンジしましたが、ガビガビの岩の痛みに耐えきれず敗退。
弱い自分にもがっかり、の一本でした。

ミヤケッシー 10c
ミヤケモンと同じ味付け。これもシットスタートの限定ちっく。悲しくなったけど、下地が少し上がっているそうで、以前は普通だったのかも、と思い直して二日目になんとか登りました。降りてきたら腕が血まみれでびっくりしました。

MさんやYちゃん達はルーフの難しい課題で盛り上がっていました。
登りには加われないけど、お久しぶりのYちゃん節や、実は知り合いだった元気なSたろさん、初めましての山梨メンバーさん、皆さん元気で面白くて強かった。
メンバーの相乗効果でどんどん登ってしまう、ああいう若い人の熱のあるクライミング、すごいなあと思う。

薄木荘

猫の沢山いる民宿

手配していただいた宿は、薄木荘という海に近い宿でした。
一番岩場へのアクセスが良い、クライマーご用達の宿。

今回は宿の全員がクライマー、総勢25人もいたのに、なんだか知った顔が半分くらい(笑)。
釣りの方はぎりぎりまで天候や潮を読んで行動を決めるので、常に1部屋は空けておくのだけど、今回は全部クライマーに開放したそうで、宿の方も初めてだと仰っていました。

同じ階の生活音はよく響きますが、隣室も知り合いなので特に不便はなかったです。
食事は食堂で頂きます。慣れた人達は、食堂の冷蔵庫を借りてアルコール類を冷やしていました(笑)
隣に座った方がO岩A子さん、初めてお会いしました!
ご飯は美味しくお替わりもしましたが、あまりおやつを持ち込まなかったので、痩せました。ほんと。

お風呂は宿のキャパを超えているので、島の公共施設「ふるさとの湯」無料券を頂いて、快適でした。
海に近いだけあって、当然ナトリウム塩泉です。痛くて手が入れられない日もありました。

朝日を浴びながら庭にマットを広げてストレッチして、猫を撫でて、ご飯を食べたら登りにいくなんて
なんて楽しいんだろう。

CAFE691 沖倉商店

車を借りてお風呂に行く途中で、突然車が止まって皆がなだれ込むように入っていったお店。
クライマー御用達の素敵なカフェ。
ここで、紙のトポを購入しました。
素敵なオリジナルイラストを入れたナルゲンボトルが気になって仕方なかったけど、径の大きなナルゲンは自分には使いにくいから、、モンベルのスリムボトルだったらいいのに。

コーヒーを、飲みたかったな。

黒潮エリア

最終日は、行ってみたかった黒磯エリアに連れて行ってもらいました。
玉砂利の浜から岩山を歩いて抜けるのですが、浮石も多くてとても歩きにくい。冷や冷やし通しです。
土曜はツヨツヨチームで賑わっていた岩場も、今日は私たちだけ。
後から、Sたろさんが一人、混ぜてくださいとやってきました。

今日は午後の便で帰るので、あまりのんびりと登れません。
アップで使おうと思った5.9はTさん達がやっています。
女の子たちが皆一撃していた課題をやったら、とSたろさんに勧められて、グレードより断然登りやすいと聞いた釣糸5.10bをやることに。

HDさん、
こわい、こわい
と登って行って、

楽しいです
と降りてきました(笑)

こんなスモールカムだけのフィンガークラック、初めてです。
軽いから、小さいのをたくさん持ったけど、一手目から震えが止まらない。
一本目のカムからなかなか決められなくて何度もやり直して、あとは小鹿の足を無理やり押さえつけるように登りました。
カムは、、効いていないものがあったと思う。入れなおす余裕が全然なかった。
長い時間をかけて終了点へ。
怖かった、、汗がぼたぼた流れ落ちました。

とても長く感じました。短いね。

時間があれば、エイドで登ってセットの練習をしたかったけど、今日はあと2時間しかない。

Sたろさんは、なんだかんだと宿題を片付けて満面の笑顔。おめでとうございます!
Mさんも、すごく怖そうな、難しそうな課題をやっていました。
イレブンが登れるようになってから、自分の登りが変わってきたと思うって、前に言っていた。
そういう気持ちに、なりたいな。

時間は10時を回りました。
順番から言えばHDさんでしたが、先に見かけ倒し10cのOSトライをさせてもらいました。
OS狙いのMaxグレード。だって、見かけ倒しなんでしょ。

いつもみたいにカムも上から下まででなく、サイズを選んで、イメージしてから取りつきました。
核心までは迷いつつも行けたけど、核心がスカスカで、ずらしたカムがどう見ても効いてないし、足は濡れているしで行き詰った。
Sたろさんが沢山応援してくださって、心を決めるまでの数手が長かった。
なんとか核心を超え、登れました。
Tさんがフォロー回収してくださいました。

触りたいラインを、少しずつトライできるようになってきたような気がする。
嬉しいOSでした。
応援してくださった皆さん、ありがとうございます。

もう体力が売り切れ。時間も11時を回り、撤収となりました。
宿に戻って荷物の整理をしないといけません。
そう、帰るだけ、だったんだけど。。

迷子

緊張の続くトライが続いたせいで、左足がひどく重くなっていました。右膝も痛かった。
玉砂利に足を取られて、PO壁の浜辺を歩くうちに皆の背中がどんどん小さくなってしまいました。
ちょっと不安になって、なるべく急いで岩地帯を上がって、顕著な踏み跡に入っていく、つもりだったけど、
ようやくごつごつの岩を這いあがったら、もう誰もいなかった。

ええと、私、、
どこから、、、
どっちに、、

歩いても見覚えのある景色がない。
なんとなく予感があって、浜辺におりた場所の写真を撮っておいたんだけど、それを見てもわからない。
初日に来たときは往復せずに新鼻方面に歩いてしまったから、ちょっと違って、見覚えが無いのです。
悩みながらずいぶん海岸を歩いてしまい、やっぱり違う、、、
宿を出発するのは12時半。もう12時を回っています。
たぶん行き過ぎたから戻ろうと引き返すも、荷物が重く感じて足がなかなか動かない。

ついにスマホを取り出して、Tさんの緊急連絡先に電話しました。
通じない。
MさんのLINEにかけたら、通じた。

そこにいてください、と言われて、見晴らしの良い海岸にぽつんと立っていたら、しばらくして遠くの方で誰かが手を振っていて、みんなが迎えに来てくれたのが見えました。
あんなに手前だったんだ、、
ほんとに、ほんとにごめんなさい。

HDさんに荷物を持ってもらって
殆ど車に乗るばかりの皆さんに合流して
なんとか、港に行くことができました。

緊張が続いたせいで、帰りはぐったりしてしまって、自分のスペースに横になるなり寝てしまいました。
寝ている間も左足がだるくてちぎって捨てたいくらいで、ついに起きだして黙々とストレッチ(笑)
東京湾に入る頃、ようやく元気が出て、TさんやMさんから面白い話を沢山きいて、笑い転げているうちに港についた。
帰ってきました。

素敵なところでした

沢山登って
美味しいものを食べて寝て
毎日があっという間の、本当に楽しいクライミングツアーでした。
岩の状態が本当に良いのは、秋なのだそうです。
また、行けたらいいな。
ご一緒してくださった皆様、三宅島の皆様、ありがとうございました。

4件のコメント

    1. 踏み跡がしっかりついている感じでもなく、どこを通ってきたのか、全然わからなくなっちゃったんです、、

  1. 島に行ったことないから想像なんだけど、同じような景色が続いていたのかな。
    三宅島いろいろいいところみたいですね。

    1. 他に迷ったなんて聞いたことがないから、私が不注意だったんだと思います。
      降りた時に通った岩を登り返せなくて、ちょっと外側から上がったら、もう景色が違って。

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